天気の子|それでも一緒にいられる未来を選ぶ

監督:新海誠 | 2019年

『君の名は。』で大ヒットをとばして、日本中……いや、世界にその名を轟かせた新海誠。
こういうこと言うのは野暮だってわかってるんですが、わたし、『君の名は。』以前から新海誠好きだった勢です。だからなんだ、というわけではないんですが、『天気の子』を観て思った。

『君の名は。』が万人ウケする展開だっただけで、本来新海誠ってこういう感じだったっけね……って。

200

あらすじ:ある島を逃げ出し、東京へ行く主人公・帆高(ほだか)。雨が降り続ける毎日の中、100%の晴れ女・陽菜と出会い、「晴れてほしい」という依頼を叶えていく話

point
・絵の美しさ
・雨の美しさ
・音楽、歌
・それでもかまわないという愛

ネタバレありません。

 

「新海誠っぽい」と言ってる人がいたけど、実際に観てあぁ、なるほど……。と思った。

絵の美しさ、文句なし。
今回も音楽がいい味効かせてた。なんなら音楽が良すぎて涙が出たのかもしれない。途中、泣いちゃったからね。『愛にできることはまだあるかい』が流れるシーンは、涙でちゃった。

あとは、たぶん泣きどころじゃなかったけど、お盆の依頼のシーンでうるうるきました。死者のお話、私とても涙腺ゆるんでしまう。『夏』の雰囲気が散りばめられた世界観は、本当にため息が出るほど美しかった。

でね、じゃあ映画そのものはどうだったのよ、っていうと、何度も観たくなる感じではなかったかなって。
それは、帆高自身の掘り下げが少なかったからなのかな。あまりにも都合のいい偶然が多かったからなのかな。

私は別に、作品にリアリティを求めるタイプじゃない。「こんな偶然ありえないでしょ!! 」っていうのがあっても「でも素敵! これは良いの! 作られたものは全部ファンタジーだから!! 」って思えるんだけど、『天気の子』の場合、こういう展開にしたくてこういう偶然が起こりました感があって、良いんだけど、別に良いんだけど、ふ~~~んってなってしまったのかもしれない。

そもそも、なんで帆高は島を出て東京に行こうと思ったのか。
「こういう少年、いそうでしょ? 」ってことなのかもしれないし、この映画ではそんな説明は不要だったのかもしれないけど、なんとなく腑に落ちないポイント。

「すごく良いから観たほうが良いよ! 」とおすすめできるタイプの映画ではない。
ここまでであげた、『不自然な偶然』『帆高の掘り下げのなさ』に目を瞑ったとしても、ラストがね。。。

私はこのラスト、嫌いではない。むしろ好き。「こういう愛だ」って、泣けた。
けど、でも、けど。もうひとつ残念なポイントがあるの。『君の名は。』のキャラクターが出てきちゃったこと。出てきたときは「お! 」ってなったし、新海誠は過去作品のキャラ出すよね~粋~ふぅ~! って今回も思ったけど、ラストがああなるんだとすれば、『なぜ』感は否めない。

天気の子って、「2人だけが知っている世界の秘密についての物語」なのね。見終わったあと、世界の秘密の物語ってそういうことだったのか……ってストンと落ちるんだけど、こんな秘密を持った世界で瀧くんや三葉も暮らしてるの? 暮らしていくの? って思っちゃった。そこは切り離してほしかった。

それさえなければ、ラストには文句なしで好きなかんじ。

★をつけるとすれば、★★★(星3つ)かな。うん。
でも、本来の新海誠って、こんな感じだと思う。

新海誠の『トイ・ストーリー4』のラストの感想を読んだ時点で「ほぉ」ってなってたけどね。

 

あとは、とても余談ですが、梶裕貴さんだけものすごい美声すぎてイケボすぎて上手すぎて逆に浮いちゃってた。なんであの役、梶さんなんだろ。良いけど。すごく良かったけど。

 

☟2019年8月5日追記
須賀圭介(小栗旬)に関する考察を読んで、「すっっっげ~~~! 」と、なった。
考察する人の頭の良さよ……。

作中の「なんで? 」が繋がった感じ。須賀に関して???ってなった部分があった人は、ツイッターで『須賀 考察』って検索してみるとストンと腑に落ちるかも。

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