ラブストーリー|一度観て、またすぐに観たくなる
監督:クァク・ジェヨン | 2003年
「好きな映画は? 」と聞かれたら、必ずといっていいほどあげる作品。
高校生の頃、『猟奇的な彼女』にハマって、その流れで同監督のこの作品を観たんだけど、とんでもない名作だった。何度も観てるけど、いまだに観るたびに泣く。そして、名作だなぁ、と思う。
あらすじ:母の青春時代、娘の現在。ふたつの恋物語。涙で画面が見えなくなるラストへ。
- イェジンって本当に可愛くて美人
- 映像と音楽の美しさ
- 過去と現在、ふたつの物語
- ラストすごい
※ネタバレありません。
映画を観始めたとき、「音楽と映像がいいな」と思ったのと同時に、母の青春と、娘の青春。母の物語である過去と、娘の物語である現在がいったりきたりするから、話がわかりにくいと思った。ただこれは、私の理解能力が乏しいだけで、すべてわかっている今観てみると、現在と過去では映像の色味が違うことに気がついた。(ので、解決しているし、大半の人は難なく理解できるはず)
過去と現在の違いが曖昧なまま鑑賞をつづけた当時の私でしたが、ストーリーが進むにつれ、どっっっぷりと世界にハマり、夢中になった。
恋に落ちていくふたりの描写、差し込まれる音楽、恋の切なさ、そして、どうにも変えることのできない現実。ドキドキとハラハラが代わる代わる襲ってくる展開。
なぜ、母と娘の恋愛を交互に見せられているんだろう?
この疑問が、ラストですべて明かされることになる瞬間。とんでもねえ真実に、ぶわ~~~~っと号泣したのを今でもよく覚えている。こんなふうに人を愛し、こんなふうに守ることができるだろうか。『ラブストーリー』。ストレートなタイトルにぴったり、むしろこのタイトル以外思い浮かばないような、最高のラブストーリーが一作品で二つも楽しめちゃう。
一度目の鑑賞が終わったら、すぐにリピート再生したくなる作品。すべては切なくて美しいラストに繋がっていきます。
映画のようなロマンチックな恋愛って、きっと現実世界にはないと思うの。気がつけば隣にいて、映画やドラマのようなクライマックスらしいクライマックスもなく、でも平たんに続く毎日が幸せだと思う。それでいいんだと思う。だから私たちは、映画やドラマで、『非日常なロマンチック』を補充するのだ。